この間は東日本大震災からちょうど10年でしたね。
あれから10年、本当に現地の方々は大変だったと思います。
私にとっても色々あった10年でしたが、被災した方々に比べたらどうってことはありません。
ツイッターを見ていたら、牧場を経営されていたおばさんが自分の牛が引き取られた牧場へ行って当時飼っていた牛2頭に会えた画像を見ました。
当時全数殺処分と言われたそうですが、それにあがなって今でも引き取った200頭あまりの牛を育てている方がいるそうです。そこの牧場におばさんの牛がいました。
2頭は10年前から避難して会えていなかった間も、仲間の牛たちと生きていたそうです。でも、おばさんが行ったら覚えていたのか近づいてきて甘えたそうです。
#報道特集 震災から10年。いまも全町避難の福島県双葉町で牛を飼っていた女性が手放した牛と再開する。
「私の町ではないみたい。全国の原発立地地域の人たちにいまの双葉町を見てほしい。二つ目の双葉町をつくらないために皆さんよろしくお願いします」
原発にしがみつく政治を変えるのは私たち。 pic.twitter.com/kviTZbhFUo— 山下芳生 (@jcpyamashita) March 6, 2021
そうか、あのとき牛もたくさん被災して結局避難に連れて行けないから置いて行かざるを得なかったのかと知りました。
でも、自分の世話をしてくれていた人がいなくなり10年もの長い間、どんな気持ちでいたんだろう?
それなのに、おばさんが行ったらちゃんと覚えていて近寄ってくるていうのに驚きましたし、純粋な生き物だと改めて感じました。
おばさんも牛たちを置いて行ってしまって自分だけ避難してしまった、と自分をずっと責めてらしたそうです。
「人間だけ勝手に逃げてごめん」というおばさんの言葉が身に染みます。
でも、素直に牛って10年会ってないのに覚えているんだな~ということに本当に驚きました。人間だったら、置いてけぼりにされた憎しみや悲しみで怒りとかが出る場合があるけど牛にはそれは無かったんだろうか?
わかりませんが久しぶりにかつて大好きだっただろう飼い主のおばさんに会えた事を、素直に喜んでいたのかもしれない。
今回、とても切なく考えさせられました。